ゴ・エ・ミヨとは

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ゴ・エ・ミヨとは

ゴ・エ・ミヨとは、ミシュランガイドと並び称されるフランス発のガイドブックです。フードジャーナリストのアンリ・ゴ(Henri Gault)と、食の批評家であり作家のクリスティアン・ミヨ(Christian Millau)の2人が1969年にガイド雑誌を発刊し、72年よりゴ・エ・ミヨガイドの初版を出版したことが始まりです。1996年からはMarc Esquerréが編集長を務めています。現在は日本を含む13カ国で出版されています。

ミシュラン同様、レストランから掲載料を取っておらず、レストランから影響を受けずに評価を行っています。どちらのガイドブックが優れているかが話題にのぼることもありますが、出版点数ではミシュランに及ばないものの、料理業界への貢献(ヌーベル・キュイジーヌという言葉の発明)や、その後レジェンドとなる料理人の発掘(ポール・ボキューズ、ジョエル・ロブション等)を行ったゴ・エ・ミヨもまた大きな影響力を持っています。

ゴ・エ・ミヨの格付け

格付けというと、ミシュランの3つ星が有名ですが、ゴ・エ・ミヨとは1-20点満点の0.5点刻みで点数化し、その点数に基づいてトック(フランス語でコック帽の意味)を最大5つで評価しています。評価項目は「料理・ワイン」、「雰囲気」、「サービス」、「値段」の4カテゴリです。

以下はトックの数毎の評価です。
・5トック:全てに卓越したレストラン…19~20点
・4トック:非常に素晴らしいレストラン…17~18.5点
・3トック:素晴らしいレストラン…15~16.5点
・2トック:料理人の個性を感じるレストラン…13~14.5点
・1トック:良いレストラン…11~12.5点
・トックなし:美味しいレストラン…10~10.5点
※ゴ・エ・ミヨでは10点未満は掲載なし

5トックの獲得レストラン

フランスでは2021年までに25ヶ所のレストランが5トックを獲得しています。日本では2022年度版で、東京の2店舗のみが掲載されています(21年も2店舗)。どちらも19点で20店満点の店は、現時点で日本に存在していません。

・赤坂 松川 (東京都港区赤坂)
・龍吟 (東京都千代田区有楽町)

出版されている国と地域について

・フランス
・オーストリア
・ベルギー
・クロアチア
・ドイツ
・オランダ
・イタリア
・日本
・ルクセンブルク
・セルビア
・スロバニア
・スイス
・アラブ首長国連邦

日本での出版

日本では2017年より発刊されております。
・Gault&Millau東京・北陸 2017―L’expert gourmand
・ゴ・エ・ミヨ東京・北陸・瀬戸内2018
・ゴ・エ・ミヨガイド北陸
・ゴ・エ・ミヨ 2019
・ゴ・エ・ミヨ 2020
・ゴ・エ・ミヨ 2021
・ゴ・エ・ミヨ 2022
・ゴ・エ・ミヨ 2023 (23年3月14日発売)

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