香り米とは

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香り米とは

香り米(かおりまい)とは、香り成分を持つお米の品種を指し、炊飯することで独特の香気を発します。香り米は様々な名称があり、麝香米(じゃこうまい)・匂い米・香子(かばしこ)・鼠米(ねずみごめ)・有臭米・芳香米等と呼ばれています。

東南アジア、日本で昔から栽培されており、国際市場では高品質米として扱われています。タイのジャスミンライスや、インドのバスマティライスも香り米の一種です。

香気成分が多く他と混ぜ込んで使う香り米(日本のヒエリ等)と、香気成分が少なくそのまま調理される香り米(バスマティライス等)に分けられます。

香り米の使い方

香り米は炊飯時に香りを発します。玄米状態でなく精米状態で香気が強いことから、精米されたお米を使うのが一般的です。糠成分に香りが含まれているため、洗わずそのまま炊飯します。

香気成分が多い品種の場合、通常のお米に3-10%を混ぜ込んで使います。香り米の分量を増やすと、その分香気成分は多くなります。日本では古米の匂い消しのマスキングのために、利用されることも多いです。

香り成分が少ない香り米は、他の米と混ぜずそのまま利用します。バスマティライスが代表格で、サフランで色付けされたバスパティライスのピラフは、最高級品として扱われています。

香り米の香気成分について

香り米の香気成分は、複合的な成分で構成されており、重要な成分はセチルピロリンとなります。アセチルピロリンは一般的なお米にも含まれていますが、香り米には数倍から数十倍含まれています。

香り成分については不明瞭な部分もありますが、中山間の昼夜の気温差の大きい地域で香り成分が多くなる研究結果もあります。

日本の香り米について

日本でも古来から香り米の栽培は続けられており、日本全国で100品種以上の香り米があります。最も生産量が多いのは高知県で、さわかおり・ヒエリ等が知られています。

代表的な品種について

・ヒエリ
・さわかおり
・十和錦
・プリンセスかおり
・みやかおり
・はぎのかおり
・かほるこ
・サリークイーン
・プリンセスサリー
・恋ほのか

プリンセスかおりは、カレーライスに合うお米としてカレー消費量日本一の鳥取県で開発されたお米です。

 

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