ソバーキュリアス / ソバキュリアンとは

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ソバーキュリアス / ソバキュリアンとは

ソバーキュリアスとは、お酒を飲まない生活スタイルを指し、アルコールを選択的に消費する人々のことをソバキュリアンと呼びます。英語で「しらふ」を指すSoberと、「好奇心」を意味するCuriousを組み合わせた造語です。

身体的な理由・宗教上の理由からアルコールを飲まない人々ではなく、ライフスタイルとして健康的な理由や個人的な信念から、お酒の消費を控えた人を指します。日本では、ゲコノミクスやゲコノミストが同種の言葉として用いられることがあります。アメリカでは主にミレニアム世代の価値観として広がっています。

ソバーキュリアスの歴史

ソーバーキュリアスの概念は、2000年代初頭にアルコール中毒者のリハビリテーションセンターで、アルコール依存症を克服した人々がアルコールを摂取しないライフスタイルを選択することを支援する「ソーバー・リビング」というプログラムを開始したことに起源があるとされます。

ソーバーキュリアスという単語は2016年に、ライターのルビー・ウォリントンが著作「Sober Curious: The Blissful Sleep, Greater Focus, Limitless Presence, and Deep Connection Awaiting Us All on the Other Side of Alcohol」を出版したことで、広く知られるようになりました。2021年には「飲まない生き方 ソバーキュリアス Sober Curious」として日本でも出版されています。

ソバーキュリアスの影響

ソーバーキュリアスという価値観が広がることは、様々なインパクトを与えうる可能性があります。以下がポイントとなる視点です。

社交イベントの多様化

ソーバーキュリアスの考え方は、アルコールを飲まなくても楽しめるイベントの開催につながっています。アルコールを飲まない人々が参加することができる社交イベントは、多様性を促進し、社交の場を拡大することができると考えられます。

アルコール業界への影響

ソーバーキュリアスの考え方は、アルコール消費量の減少につながり、アルコール業界に影響を与えることがあります。アルコール企業は、アルコールを飲まない人々に向けた新しい製品やサービスを開発することで、市場の変化に適応しようとしています。

近年ノンアルコールビールの一種として脱アルコールビールが発売されたことや、微アルコールビール市場が伸びているのも、大きな観点から見るとソバーキュリアスの影響だと考えられます。また、クラフトコーラ等のノンアルコール市場の拡大も影響の1つと言えるでしょう。

健康視点での脱アルコールの促進

ソーバーキュリアスは、アルコールを断つことによって身体的、精神的な健康に多くのメリットがあることを示しています。ソバーキュリアスのライフスタイルを取らないとしても、健康観点からアルコールを控える人が増える可能性があります。

ソーバーキュリアスは、アルコール文化に対する新しい視点を提供し、多様性を促進し、社会的な変化をもたらす可能性があり、用語そのものというよりも、アルコールを飲まないというライフスタイル自体をどう捉えるかを検討する必要があります。

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