乾燥卵とは

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乾燥卵とは

乾燥卵とは加工卵の一種で、鶏卵の中身を乾燥させ粉状にしたものです。アメリカで19世紀後半で誕生したとされ、日本でも戦時中に普及しました。卵白のみ、卵黄のみ、全卵と3種類あります。現在はスプレードライ方式で作られることが一般的です。英語ではPowdered eggs(粉状の卵)やDried eggs(乾燥させた卵)と呼ばれています。

一般的な卵と比べ質量が抑えられること、賞味期限が長いこと、常温保存できることが特徴で、備蓄用・キャンプ用・お菓子加工等で用いられることが多い。賞味期限はものによりますが、5−10年持つものもあります。

乾燥卵は水を加えて液体卵に戻して使うこともあれば(乾燥卵1に対して水3で、1ℓの乾燥卵から4ℓの液体卵ができます)、パンやクッキー等の製造では水に戻さずそのまま活用できるレシピもあります。生卵と比べて食味に違いはありますが、技術の向上により美味しい乾燥卵も増えています。

2023年日本での鶏卵不足から再び脚光を浴びています。

乾燥卵の歴史

乾燥卵は1890年代後半にアメリカで生まれたとされています。イギリスでは第二次世界大戦中の配給で使われました。

現在につながる乾燥卵作りは、1930年代にロンドンのAlbert Grant and Co社によって開発されました。元々中国から卵を輸入しケーキ作りをしていた同社は、卵の75%が水であることに気が付き、フリーズドライすれば輸送コストを下げられるのでは?との発想から生まれました。

↓日本ではキューピーから乾燥全卵が出ています。楽天でも購入できます。

 

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