フレキシタリアンとは (準菜食主義 / ゆるベジタリアンとは)

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フレキシタリアンとは

フレキシタリアン(flexitarian)とは、ベジタリアン食を中心としながら、時折肉や魚を食べる食事スタイルです。定義上では、週に1−2回程度の肉食を取り入れることになります。準菜食主義(セミ・ベジタリアン)や、ゆるベジタリアンとも呼ばれ、flexible = 柔軟性 と、vegetarian = ベジタリアンを組み合わせた造語です。2003年にはAmerican Dialect Societyで、most useful wordに選ばれています(同じタイミングで選ばれたのはSARS)。2012年にはMerriam-Webster’s Collegiate Dictionaryに、2014年にはOxford English Dictionaryに単語登録されています。

フレキシタリアンの語源は?

フレキシタリアンは、テキサス州オースティンのAcorn CaféのシェフHelga Morath氏が開発した言葉とされています。Helga氏は野菜や果物を中心としつつも、時折肉や魚を使う料理をFlexitarianと呼び、1992年10月17日のオースティンの新聞紙Austin American-Statesmanにてflexitarian fareとして紹介しています。こちらがフレキシタリアンの初出となります。

フレキシタリアンの別定義

フレキシタリアンは定義に揺れがあり、オランダの環境団体Natuur & Milieuによると、1週間に1度程度、肉や魚を食べない日を作るとあります。またオランダのリサーチエージェンシーI&O Researchでは週に1−2回食べないとあります。週に1-2回肉を食べる、という定義と、週に1−2回は肉を控えることと定義に揺れがありますが、いずれにせよ厳密なルールでないことは共通しています。

ベジタリアンを示す他の言葉

ベジタリアンや、そのバリエーションを示す言葉は沢山あります。フレキシタリアンもその1つですね。今や20を超えるキーワードがあるとされ、Fruitarian (フルータリアン)やPescatarian (ペスカタリアン)等新しい言葉が続々と生み出されていますが、国際ベジタリアン連合に認めらているのは以下の4種類のみとなります。国産ベジタリアン連合では、肉や魚を一部でも取り入れることは認められておりません。そのため、フレキシタリアンもまた国際ベジタリアン連合定義では、ベジタリアンを示す言葉に入らない形となります。

[国際ベジタリアン連合認定の4種類]
1.Vegan (ヴィーガン)
2.Lacto Vegetarian (ラクト・ベジタリアン)
3.Ovo Vegetarian (オボ・ベジタリアン)
4.Lacto-Ovo Vegetarian (ラクト・オボ・ベジタリアン)

1つ目のヴィーガンは完全に植物性の食品のみの接種で、最も制限が多いです。
2つ目のLactoは乳製品が認められるもの。牛乳・チーズ等の摂取が許されます。
3つ目のOvoはラテン語の卵で、卵摂取がOKとなります。
4つ目のラクト・オボは、乳製品と卵の両方が認められているものとなります。

フレキシタリアンが注目される背景

フレキシタリアンは、現在の食糧環境、健康面、倫理的な観点等から近年増加しているライフスタイルの1つとなります。ベジタリアンの価値観を理解しつつ、最も受け入れやすいスタート方法がフレキシタリアンと捉えられているようです。文明開化以前の日本の食生活は、フレキシタリアンに近いものもあるため、日本人にとっては受け入れやすい土壌のある考え方かもしれません。

 

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